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category :西島秀俊_映画レビュー

  • 2012.02.25(土)
  • CUT

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ラストシーン


ラストシーン


DVDレンタル屋さんで、見つけた『ラストシーン』。主役の麻生久美子さんを『CASSHAN』で最近観たこともあって、なんだか気になって借りてみました。だけど、ストーリーを知らずに借りたので観始めたら思わぬ展開でビックリ!!

ノスタルジック風な背景と七三分けの似合う(笑)好青年風の西島さんと、なんだか荒々しい麻生祐未さんがなんとも怖い…(爆)。麻生祐未さん…なんだか見たことあるなーって調べてみたら、西島さんとは『ジェネラル・ルージュの凱旋』で共演されてますね、高級クラブのママがそうでした。


ラストシーン01


…なんだけど、この”おどろおどろしい雰囲気”は何なんだ!?しかも祐未さん演じる「ふじこ」は子供を自分で堕ろしたショックで頭がおかしくなって、電話からは胎児の声が…ふと窓を見上げると胎児の手と胎児が張り付いてるぅ~~~!!!!って思わず”どひゃーーー!!!!”って観てるこっちが驚いてしまったが、そのタイミングで「CUT~!!」の声が。一斉に辺りが明るくなりカメラは引いて全体の様子を映し出す。ってこれ映画の撮影だったの?ってやっと時代背景と西島さんの役柄が分かるのだ。

私、ホラー映画を借りてきちゃったんだと思って正直焦ったんだけど、この演出には参ったわ。そういや、監督は中田秀夫さん…あの『リング』の監督さんなのでこの手はお得意なのですね。

+++

この映画は往年の映画スター三島健を過去と現在とで2人の役者が演じていて、西島さんは1965年当時の三島を演じています。コンビを組んでいた人気女優・吉野恵子の引退がきっかけで次作の主演を若い俳優に奪われ、周りのスタッフに当たり散らし、挙句の果てに妻が交通事故で他界、日本映画界の衰退とともにこの世界から姿を消す…という役所でした。この神経質な不機嫌さを醸し出す芝居が絶妙です。


ラストシーン02

大杉連さんと笹野高史さん。


そして得意?のナンパ術なんかも見せてくれて、ファンとしては嬉しい一幕も(笑)。ただ、失敗に終わりちょっとみっともない姿の西島さんで、なんだか可哀想に思ってしまったけど…逆に女の方が1枚上手だったような(苦笑)。

自分を理解してくれないイライラがMAXになり、助監督なり照明さんなりを殴ってしまう横暴さ…もう手に付けようないほど自分を追い込んでしまう三島。撮影のシーンの最中、ふと見ると暗がりのなかに奥さんの姿が浮かび上がる…。そして、映画のスタッフから三島の奥さんが交通事故で亡くなったという知らせがくる。


ラストシーン06

…っていうか、やっぱりホラーじゃーん!(爆)


時が経ち、2000年現代へ…。

撮影所システムは衰退し、TVドラマからの映画化へと時代は移り、かつての活気が失われていた。映画が好きで映画の世界を夢見て入ってきた小道具係のミオ。しかし、誰もがこの状況に不満も抱かずミオには理解出来ないでいた。そんなところに、代役として35年ぶりに映画に帰ってきた三島に出会う…。

映画の世界に憤りを感じ辞めようとするミオと、映画の世界を離れた老人三島。この2人の交流が第2部(と位置づけて)のストーリーになるのかな?初めのうちは、そっけなく三島を扱うミオだったけど、三島が何気なく語りだした映画の世界に入ったきっかけを聞くうちに、三島が映画にこだわる理由が何なのか?興味を覚えていく…。

撮影に入った三島は、最後のセリフがなかなか言い出せない。撮影スタッフも少々嫌気も差してきたとき、その様子を見守るように再び彼の目の前に亡くなった妻が現れる。今は物置となったかつての楽屋で、昔に還ったようにセリフ合わせを始める2人、そして若き日を思い出してゆく。


ラストシーン04


自分のせいで死なせてしまった罪を背負い生きてきた三島であったけど、35年の時を越えて妻の心を知ることになり、再び撮影の現場に戻っていく三島…「生まれ変わっても映画人でいたい」という思いが、スタッフ全ての心を動かせる。そして、ラストシーンへ向けて映画はひとつになった…。

+++

観始めたときは”一体どんな映画なんだ?”って思ったけど、現代の映画現場シーンがグダグダ過ぎてもうちょい演出のしようもあったと思うけど(過去の活気のたった現場と今のやる気のない現場の対比を描いてるのは分かるけど)、三島の回想シーンからグッと映画が締まって行くんですよね。

過去を受け入れるために再び映画に戻ってきた三島や、時代の流れでリストラされた男が結局映画から離れられずに撮影所に戻ってきてしまった清掃員のおじさんや、過去に三島に殴られ屈辱的に思ってたおじさんも、全ての人が映画を愛していたことが微笑ましい。

そして何といっても、駆け抜けの俳優時代、大部屋女優だった妻に一目惚れする三島の表情、そして看板スターとなり幸せそうに寄り添う姿…この幸せは続かなかったけど、最後はちゃんと迎えに来てくれたんですよね。このシーンだけでも涙なしにはいられない。人生のラストシーンという意味でも素敵な場面でした。


ラストシーン05


時代は変わっても、失ってはいけないもの。失ってみて、初めて分かるもの。人それぞれの大切なものをいかに守っていくのかがこの映画のテーマでもあるのかな?ふらっと借りてみた映画がビックリするほど素敵な映画だったときは、何倍にも嬉しい気分になれますね。

とは言っても、西島さんの傍若無人な演技と、まだ心が無垢だったときの可愛い演技の両方が観られたお得感…(爆)このギャップは何だ~~~あまりにツボすぎて笑いが止まりません。。。


ラストシーン_ブロマイド


それから、往年の映画スターだけに、ブロマイドを撮っているシーンあり。この他にギター持ってはしゃいでる?(はしゃぎ切れない…恥ずかしがり屋の)映像が特典映像の中に入ってます(笑)。気分は石原裕次郎?映画黄金期の作品が大好きな西島さんにとって、この映画スターの役はどんなだったろうな?西島さんらしい?ダメなやつだったけど(苦笑)結構ハマってますよねぇ~。おデコを出すとめちゃくちゃ可愛い西島さん…たまにはおデコ出してくださいってなんでか思ってしまったわ。

そんな感じで西島マニアにはたまらない1本ここにあり(笑)。


CUT


CUT.jpg


『セイジ-陸の魚』が絶賛公開中で、ちょっとリアルタイムじゃない気もしますけど…順次ロードショーってことで、ここ群馬でも少し遅れての(2/18~)公開になりました。そしてなんと私、西島さんを好きになって初めての大きなスクリーン鑑賞だったのです。なので西島さんの”演技の新境地”と言われる『CUT』が、初の映画館鑑賞となったことが嬉しかったです。

初めて見る激しい『CUT』の西島さん…今までの演技を忘れてしまうほど、本当に西島さんが演じてるの?と思うほど違う人のように見えました。「空間を見つめて観客に何かを訴えかけるような余白を感じさせる」西島さんの特有の演技方(?)は、この映画ではいっさい今までの演技法を封印しているんですね。どこで読んだか忘れちゃったけど、確かナデリ監督に「今までの演技を忘れろ!」って言われたんでしたっけ?その要求を全て受け止めて、新しいスタイルを作ってしまった西島さんはほんとに凄いなって思う。

<STORY>

秀二は兄から金を借りて映画を撮っていたけれど、どの作品も商業映画として映画館で上映することさえできずにいた。そのフラストレーションを晴らすかのように現在の映画界の状況を嘆いている秀二は、日々映画のために街頭演説をしながら、映画の素晴らしさを人々に知ってもらうため自分の住むビルの屋上で上映会をしていた。そんなある日、秀二は兄が借金トラブルで死んだという知らせを受ける。兄はヤクザの世界で働いていて、そこから秀二のために借金をしていたのだった。兄の残した借金返済のため、兄の亡くなったトイレで殴られ屋をすることで返済することになる…。

+++

西島さん演じる秀二が恐ろしいほど映画にとり憑かれている映画監督なんですが、ほんとに「秀二=西島=ナデリ監督」という3大映画狂が重なった役でしたね。

冒頭から街の中を拡声器を持って何かに追われて走る秀二…。「映画は真に娯楽であり、芸術である!」とエンターテイメント化した映画を嘆き悲しむ秀二の心が行動によって表され、初っ端からの激しい西島さんに今までとは全然比較のできない映画だと、確信するわけですね。そして、ビルの屋上で映画上映会の挨拶をする秀二は(西島さん?と思えるほど)やんわりとした口調で観客の心を掴むのだけど、投影しながら映画を楽しむ観客たちを見つめる笑顔は気持ち悪いほど(えっ?)印象的。かなり、イッちゃってるのではないか?という…やはり「映画に狂ってる」そんな印象です。


CUT01.jpg


そんなときに、兄が死んだという知らせを受けて、兄が働いてた組に呼ばれて「ルールなんでね兄貴の作った借金をお前が返せ」だなんて言われて、当然お金を作れるはずもなく。で、なぜに秀二が”殴られ屋”になったのか?そこが知りたいとこだったのだけど、なるほど!と思いました。でんでんさんの挑発に乗った秀二が拳銃を口にくわえて引き金を弾く件…。すべてが自分にパンチを向けることで何かが変わると思ったんでしょうね。

そして秀二は「殴られ屋」になるのだけど、秀二に対しって無言のサポートをする人が現れます。その人たちが、事務所内で働く陽子(常磐貴子)であり、組員のヒロシ(笹野高史)であり、ヤクザのボスである正木(菅田俊)であるんだけど、ヤクザ組織の立場上ヤクザ以外の人間に関心を持つことは許されず、助けてあげられないけれど見守ることでしか助けられないもどかしさとか、この三者三様の関係が良かったです。


CUT03.jpg


ヤクザのボスを演じた菅田さん。ちょうど『ニンゲン合格』を観たばかりだったので菅田俊さんの顔が出て、豊のお父さんだ!とビックリしました。そう言えば『休暇』の冴えない刑務官も菅田さんだったんですね。そして、菅田さんの背の高さについ…西島さん178cmだけど、菅田さん187cm…だって調べてしまいました^^

その菅田さんのボスっぷりがほんとにウルっと来ちゃうんですよね。はじめは、「ヤクザの世界の掟だからルールに従ってもらわなきゃ困る」って言って、弟である秀二に借金の返済をしろという。けれど、真っ直ぐな秀二の思いにいつしか惹かれて、揺れ動くようになるんです。我が身の立場もありつつ、トイレで秀二に「俺の金を貸すから早く出てってくれ…上の奴らは信じられない奴らだぞ!」って…もうお父さんったら…(←映画違いますよ)。だけど、「俺は金のために殴られてるワケじゃない!だったら銀行強盗してる!」っていう秀二のセリフもグッときて、これが男の世界なんだなって強く思ったり。


CUT04.jpg


事務所内で働く陽子(常磐貴子)と秀二の関係。特に常磐貴子の全身で見守るオーラがすっごく感じられるのが素晴らしい。いつの日に『いいとも!』で「映画のために髪の毛切りました^^」って言ってたけど、この映画のことだったんですねぇ。殴られ疲れ果てた秀二を包み込むように支え、ちょっと想いを馳せるようにそっと手を触れようとするシーンはひと時の安らぎシーンでしたね。


CUT06.jpg


笹野さんは、「小津監督の作品に出てくるお父さんに似てる」でしたっけ?しかも、西島さんお得意の指差し演技(笑)だったので、失礼ながらお父さんが分からなかったけれど、指差しそのもので笑ってしまいました。この会話の後から、何も行動を起こさなかったヒロシが組の下っ端ヤツらをまとめて行くようになっていくので、ヒロシの変わりようも必見です。

さて、殴られ屋となり秀二が兄のため借金を返すことになるワケなんだけど、兄に対してという理由はもちろんあるけれど、今の独立系映画の現状を打破できない自分への嘆きを自分の体でもって知らしめようとしているんですよね?何もできない自分への怒り…殴られることで自ら罰を与え、立ち上がることで生きてると実感することで映画への愛が深まっていく…。それでも足りないと自らを挑発し、相手を挑発し、殴られ倒れ立ち上がり、顔はみるみるうちに変形血まみれになって、声にならない声を痛いくらいに発する秀二の声もこれまた痛い。映画は金儲けだけで作られるのではないけれど、映画を作るにはお金がいることも分かっているからこそ、自分を売ってお金を作る。けれど、決して映画に対する魂は売ってはいるワケではないと自分に言い聞かせ…。


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返済最終日、殴られるだけでは到底お金は増やすことはできないのだけど、秀二は決心する。ラスト100発、その100発を大好きな映画100本を考えようと…。自分が100発のパンチに耐えられるか自らを賭けの題材にして…。

この結末はぜひ観てない人に知って欲しくないので書かないけれど、終わりとしては納得がいったので良かったかな。大好きなことがどれだけの力を与えるか?まさかの結末と言えばそうなんだけどいかにも秀二らしくて私は好きだった。そして、「ほとんど殴られるだけの映画なのに」また観たい!と思えるこの感覚っていうのは久々に味わった感じだな。何とも言えない高揚感…まるで私自身も秀二を殴ってたみたいな感じにもなるし、陽子みたいに包みこんであげたい感じにもなる。秀二の声が突き刺さる…あのほとばしる声が耳に残って離れない。

映画を愛するって…命懸けなんだって。作ってる人も観る人も、そう思ってこれからはしっかりメッセージを受け止めて映画を観たいと思った、そんな作品でした。


ゼロの焦点


ゼロの焦点


過去に観たけど、西島さんだったんだよねぇ~シリーズ(あれ?シリーズ名違ってる)-最終回-。

この『ゼロの焦点』たしか去年の3月か4月頃に実家で観たんです。うちの母親が何でもかんでもHDレコーダーに映画やらドラマを録画して昼間ずっと観てるんですけど、たまたま実家に遊びに行って何か観る?って勧められて、松本清張が母が好きだったこともあって観る?とか言いながら観させられました^^;

この時に、西島秀俊という人を知らなくて、知らないまま演技を見てすごく記憶に残ったんです。

監督は、犬童一心監督で、『メゾン・ド・ヒミコ』で西島さんとお仕事してらっしゃるお方なんですが、その監督さんに「きみの唇は柔らかいね。マシュマロみたいだ…」というセリフを西島くんに「これ、どーしても言って欲しい。多分、次に誰かがリメイクしても、このセリフはない。言わせないでしょう。」って(笑)。周りのスタッフは「これ言うんですか?これはないでしょう」っていう中で、「じゃあ、それは言っとかないとダメですね」って西島さん自らOKを出したそうです。

衝撃発言と温泉の中での広末とのディープなキスに、一緒に母親と観てたからそりゃもー空気が凍りました^^;。だけど、こんなエロいセリフ言ったあとにキスして、しかも好青年と見せかけて実は悪い男って役が西島さんに合わないワケがない!!ですよねぇ~。


ゼロの焦点04

こんなに好青年な感じなんだけど…



ゼロの焦点02

禎子と話ながらどこか遠くを見てる感じが、ミステリアス!



ゼロの焦点01

キャラメルの箱を振っておどけて見せますが、
実は、この後彼は…


えーっと、西島さんの役というのが、広末涼子扮する禎子と結婚したばかりの男なのだけど、金沢出張中に戦後まもなく出会った2人の女性に再会し、その1人田沼久子(木村多江とは名前を変えて東京と金沢の二重生活を送っていたという、事情はどーであれ、またもやダメな男を演じてます。そして、失踪かと思いきや過去の事情がバラされるのを恐れた室田佐知子(中谷美紀)に殺されてしまうんですねぇ。。。


ゼロの焦点03

「生まれ変わりたい…生まれ変わって新しい時代を生きて行きたい!
禎子とならそれができるかも知れない…」


なんていうか、自業自得(!?)なんだけど、佐知子さんに「あなたのような男がいつでも女を苦しめている」って言われちゃうんですけどね(そーだ、そーだ!)。けど、なんだか憎めない役でした。完全に悪者とも言い切れないような、いかにも幸の薄い木村多江さん…じゃなくって久子が可哀想に見えてしまって、放っておけなかったんですよねきっと。そんな西島さんの、優しさ溢れる表情に私も騙されても良いかな?と...(←はい?)。

それから、女優陣の中で一番迫真の演技をしてた中谷美紀さん。
この後に「JIN-仁」が4月からスタートしたのだけど、室田佐知子のイメージが強烈だったので「JIN」を観ながらも、「ゼロ~」の佐知子を引きずってましたねぇ~。悪女っぷりとラストの壊れた演技が、本当に怖かった!!

そして、怖いと言えば哲太さんの泡吹いて死んじゃう演技もまた怖かったよねぇ~(ひー!)。

『ゼロの焦点』をあの日に観たことで、西島さんのことを興味を持ち始めた記念すべき一作だったのかなぁ~って今では思います。家に帰って、西島秀俊検索して、「エコキュートの人」だと分かったときには、ビックリしたけれど…。あのお父さんがこんなダメ男もするなんてー!!って。って思いながらも、完全に好きになるのは「僕スタ」まで1年半くらいかかるのであった(爆)。


帰郷


帰郷


すみません、今日は予定変更で2005年作品『帰郷』をレビュー。

噂に聞く「晴男くん」。西島さんの代表作として有名な『帰郷』です。「アクターズファイル」での監督のお話に(P72)、この映画には地元の人が演技にも参加しているんですが、その中にスーパーの女の人と会話するシーンがあって素人なのに圧巻の演技をしていた方に、西島さんの人一倍びっくりしていたらしいです。そんな目を丸くするような出来事があった作品が観たいなぁ~って本買ったときがら思ってました。

なんだけど、うちの周りのレンタル屋には置いてなかったので、えーーーい買っちゃえ!ってことで「初西島作品を購入」になったのでした^^

<STORY>

東京で一人暮らしをする晴男は、再婚する母親の結婚式に出席するため、故郷に帰ってきた。母親の結婚を祝福したいのは山々だが、どーも腑に落ちない心持ち。この年になって再婚?いや自分のことを心配させまいとした行動か?そんな思いを抱きながら電車は故郷へと向かっていく…。


帰郷01

このアヒル口がたまらない…
腑に落ちない表情おもむろに出てますね。


けれど、久しぶりに会った母はハイテンション。息子のために結婚したのではなく、自分のための結婚だと告げられるのにも関わらず、やっぱりなんだか腑に落ちない。

その夜、先輩の山岡が営む居酒屋に出かけた晴男は、そこにかつての恋人・深雪(片岡礼子)と偶然再会する。数年前に故郷を離れたものの、半年前に子どもを連れて戻ってきていたのだ。先輩たちと飲みに出かけたものの、お店で後片づけをしている深雪が気になって戻ってくる。8年前突如いなくなったその理由を知りたくて…がしかし、不意にお店が暗がりになったその瞬間、2人は気持ちを抑えることができず抱き合ってしまう。帰り道、深雪が娘のことを話し出す。「チハル、晴男くんの晴。目元なんかそっくりだよ。チハルも会いたがってるから、明日来てね。」思いも寄らぬ言葉に動揺する晴男。

言葉の真相を探るため?自分の子供と再会のため?翌日アパートに行く晴男だが、深雪はいつまでたっても帰って来ず。8年前のあのときのように、自分と關係を持つと突如消えてしまう深雪。目の前には、小さなチハル…こんな小さな子を一人で放っておくわけにはいかない!なんだか分からないけど、深雪をさがさなきゃ。晴男とチハルの小さな旅が始まります…。

<REVIEW>

うーーーーん、なんか西島さんらしい映画なんだなぁ~。ポカーンとして(えっ?)る感じなんだけど、頭の中では色んなことが駆け巡ってる目の動きとか、昔の恋人に再会したときの表情は実際そんな感じになるなる~って思うもの。なのに、当の深雪なんざ過去に関係があったにも関わらず(1回だけですけどね)「あら?」なんつって、動揺もする素振りもなく…。未練じみてるのは晴男くんだけですか?女っていうのは怖いねぇ~~~~。なのに、自分からキス求めちゃうなんざ、どーゆうことよ?でもってその後の晴男くんを振り回す言動とか…所詮女の思いつくことなんだよね(我も女子ですが…苦笑)。


帰郷02

8年ぶりの再会…
この動揺した顔が上手いわ~。


そんなワケで、深雪探しにチハルちゃんと小さな旅に出るのであるけれど、チハルと晴男の関係がすごく良いのである。ちょっと背伸びした女の子と、どこか人との付き合いが苦手そうな晴男。だけど、晴男はもしかして俺が父親かも知れない…と確信はないけれど、正義感の強さでチハルとの仲を築いていこうとする。


帰郷06


頼りになるのはチハルちゃんの記憶だけ。深雪のメール相手(昔付き合ってた)のとこにバスで21何個目のバス停まで行くんだけど、「どこまで行くの?」っていう晴男の問に、「話しかけないで!数が分かんなくなっちゃう!」って指を折りながらつっけんどんに答えるチハルがすでに大人の女みたいだ。そして、外見は7歳だけど、すでに女の感を見せる素振りににたじろぐ晴男の姿がなんともである。

チハルに振り回され爆発寸前の晴男だったけど、チハルの心の声が聞こえた瞬間に何かが変わってく音みたいなのが砂浜のシーンで聞こえてきます。晴男がチハルを肩車した瞬間、チハルも父という存在を感じたのかもね^^

チハル:「声は声でも出ない声ってなーんだ?」
晴男:「何?なぞなぞ?…あっ、なんだろう?」
チハル:「心の声。いくら言っても聞こえないんだよ。」

晴男:「心かぁ~。心ってさ、どこにあるんだろうね?」
チハル:「こころ?こころはぁ~ココに(胸)にあるんだよ。
    時々、きゅーんって痛くなるからすぐ分かるんだよ。」


帰郷03


砂浜からバス停までずっと肩車してきたんですか?(笑)もうすっかり親子の貫禄。


帰郷05


さらに2人の関係を縮める素敵な縁日でのシーン(射的やら、金魚すくいやらやる2人はほぼ素ですねぇ…)。

チハル:「狛犬は何で狛犬っていうの?」
晴男:「…それはわかりません」
チハル:「なんで?」

すかさず、たこ焼きをチハルに食べさせ気をそらせる作戦にでる西島さん。思わず笑う玲愛ちゃんだったけど…

チハル:「あっちは口が開いてるよ。こっちは口が開いてないよ。なんで?」
晴男:「…っぷ」


帰郷04

「なんで?攻撃」に思わず吹き出し笑いしながらたこ焼きを食べる西島さん。
思わず出してしまった中の人。


そんな親子の関係を少しずつ築いたかと思われたけど、チハルが熱出して町医者のとこに迎えにきてもらい、そこで全ての謎が明らかになるんですが、まさかの落ちで”えーーーーっ!”ってちょい拍子抜け。可哀想すぎるじゃん、晴男くんが!!8年前に始まりだと思ってた関係が、実は町を出る勢いのための口実だったなんてさ。で、再会して、速攻抱き合って、あなたの子供よ?みたいに言われて、結局父親は違う人だったとな。そんなこんなで頑張った挙句に見事にフラれた晴男くん…でもなんでこんな良い人ってことが分かってないんだろ?

だけど、ガックシ状態の晴男をみかねたチハルちゃんが、「チハルお嫁さんになってあげるよ」って肩をポンって叩くんだよね。チハルちゃんだけは、晴男くんが大好きだったから。その一言でちょっとだけ気持ちが軽くなった晴男くんなのでした。

だけど、やることやったよ晴男くん!!


神童


神童


過去に観たけど、西島さん出てましたっけ?(なんだって)シリーズ第2弾。

今回は松山ケンイチ主演『神童』だよ。

えーっとね、松ケン私好きなんですよ~。一時期ものすごい好きだった頃があって、松ケン映画ぐわーーっと観てました。この『神童』もほんとに好きな映画なんだけど、ロケ地が高崎なもんでちょっと他の映画とは嬉しさが違って(笑)。和音(ワオ)の八百屋がある商店街は何度も何度も遊びに行っている~!!

群馬県民、松ケン好きにとっては『神童』は外せない映画なんですけどね。

けど、そんな外せない映画に問題の西島さんが出てた!っていうから、私の頭ん中パニックですよ。も、もしや…うたのお父さん?。うたがお父さんとの思い出を浮かべるシーンのほんの数分…もう有名俳優じゃないと(失礼な)思ってたので気持ちよくスルーしてました。けど、なんか雰囲気の良い俳優さんだなぁ~とは思った…けれど。

改めて観ると、やっぱり数分でも輝いて見えますね。

小さな”うた”を連れてピアノの墓場と言われる(使命の終わった)倉庫にやってくる光一郎(西島さん)。柔らかな表情のなかに、儚げな仕草がこれから起こることを予期してるように感じられ、西島さんの演技の上手さが光るシーンになってます。


神童01

好きなピアノを選んだ”うた”がピアノを弾く姿をじっと見つめ…



神童02

ふと、宙を見上げ耳を傾ける…

「もう蝉が鳴いてるよ…うた。」



神童03

そして、再び”うた”を見て微笑む光一郎。



”うた”はタイトルの『神童』と呼ばれるような天才的なピアノの才能をもつ13歳の中学生。ピアニストだった父は若くして他界するが、その才能を受け継いだ彼女に母親は大きな期待を抱いている。体育は禁止、手袋は日常的に着用、そんな彼女を笑うかのように同級生たちは嫌がらせをしたりする。思春期の彼女にとってピアノがそんなに大切なものとは思えなくなっている。

そんな折、音楽大学を目指す和音(ワオ)に出会う。うたとは違い、ピアノが好きで好きで仕方のないワオ。自分にはないワオの姿に興味を覚えいていき、次第に親しくなっていく。やがてワオは音楽大学に首席で入学し、かつてうたの父と友人であった御子柴教授と出会い、さらにひょんなきっかけで、うたの演奏を御子柴教授が聴くことになる。その曲は、うたの父と競演した思い出の曲だったのだ。

教授の口から父のおかしなエピソードを聞く、うたと和音。だが、父は難聴で年々酷くなる一方で悩んでいたらしいのだ。かくゆううたも耳鳴りに悩まされていたのであった「蝉の鳴き声がするよワオ」。不安な気持ちを抑えながらも、父との思い出や、また自分と同じ病気であったこと、音楽として生きたかった父親の生き方を理解し、自分もピアノへ進んで向かっていこうと変わっていく…。

ある日、リヒテンシュタインの代役としてオーケストラ交えて持てる限りの演奏を披露する。だが、演奏直後うたの聴覚は途絶えてしまった。恐れていた音のない世界。自分の居場所を求めて夜の街をさまよい歩く。そして、かつて父と行ったピアノ倉庫へと足を向けた。そこには今はなき、父が愛用していたピアノがあった。音を出すのをためらう、うた。そこへ現れたのは…

というようなストーリーなんだけど、最後のうたと和音の連弾のシーンがほんとに温かくて泣けますねぇ~。すべてがこのシーンに向かっていく!まさにそんな感じでした。この2人が、中学生と大学生なので恋愛にまで発展しませんが(苦笑)、音楽で繋がっているんだなってピュアな気持ちで見守ることができます。




2分50秒ちょっと過ぎから、演奏始まります^^


そして、この映画のメイン曲でもあるハトリ・ミホさんの「a ripple song」がほんとに素晴らしい。

それから、西島好きにならなかったら絶対分からなかったであろうキムラ緑子さん!!がいらっしゃる。
…っと、大沢たかおちゃん映画によく共演してる柄本明さん(フフフ…)。


神童04



真木栗先生と一緒にお風呂入ってたんですよねぇ~(笑)。この映画では絡みはなかったけど、西島さんと繋がりでなんとも嬉しいかな。

そうそう、最後にこの映画の萩生田宏治監督さん…といえば、西島さんの『帰郷』の監督さんでもありました!!いやーーーーぁーーー!!びっくり。つか『帰郷』注文しなくっちゃ(爆)。

プロフィール

ron

Author:ron
メインはなんだか西島秀俊になってるが、大沢たかお、藤木直人ネタも(時々)書いてます。

音楽はスピッツ、吉井和哉、高橋優が大好きです。

ミーハーブログですが、どうぞ宜しく♪

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